エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


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奇跡は育つ

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この2週間、私たちは香港へ行っていました。ビザが切れたので、もう一度、取得するために香港のランタオ島へ戻っていたのです。ランタオ島は、私たちが9月に初めて香港を訪れた時に滞在したところ。9月21日の世界平和の日に小学生たちとジャングルに木を植えたところでもあります。

ジャングルで木を植えました 動画
http://jp.youtube.com/watch?v=ssmUCWASQ1w

ランタオ島のムイオウという町に、友達もたくさんできたので、そこに滞在することにしました。

香港では、ビザの申請をするほかは、何も予定はありませんでした。ところが、一週間、ゆっくり休んで、リラックスし、滞在予定も残り1週間となったので、さて、ビザを申請に行こうかと思い始めたころ、いろいろなことが動き始めました。

まず、月曜日、環境保護活動とビジネスをリンクする仕事をしているメリンさんの家に行き、写真やビデオを交えて中国での旅の話をしました。

すると、火曜日、ビザの申請へ言った日に、メリンさんと香港ヒューマニスト協会のトニーさん、ラマ島で環境とスピリチュアルに関するサイトを運営しているピーターさんの3人が中心になって、講演会を2つ企画してくれることに。その週の土曜日には、もう中国へ戻るので、木曜日の夜にランタオ島で一つ、金曜日の夜に香港島のセントラルで一つということになり、メリンさん、トニーさん、ピーターさんが知り合いにメールで案内を出してくれることになりました。

水曜日、ランタオ・グリーン・アソシエーションのクライブさんとランチを食べながら旅の報告をし、午後、メリンさんと講演会の打ち合わせをしている時に、香港のラジオ局からメリンさんの携帯に連絡が入りました。「ポール!昨日、ラジオ局にメールを送っておいたんだけど、今、ディレクターから電話があって、明日、インタビューしたいそうだよ!」ブラボー!

木曜日、ポールは、お昼にラジオという番組の生放送インタビューに主演、2つの講演会のお知らせをラジオですることができました。その日の夜、ランタオ島でのスピーチには15人ほどの人が集まってくれました。とても、アットホームなトークの後、熱心に聴いてくれていた女性がこう言いました。「ポール、地球のためにありがとう。私たちは、どうやってあなたのミッションを助けてあげればいいですか?」ポールは、こう答えました。「まず、私たちのメッセージをできるだけたくさんの人に広めてください。どんな方法でも、あなたができる方法で」すると、ホームページをスペイン語に訳してくれると申し出てくれるという女性がおり、また、たくさんの人が寄付をしてくれました。最後に質問をしてくれた女性は、こう言いました。「私の名前はキンジーと言います。私は、香港で16年、PR関係の仕事をしていて、メディアの人たちを知っているのでヘルプできると思うの。明日の朝、朝食をご馳走したいので、カフェで会いませんか?」

金曜日、キンジーさんとフェリー乗り場の近くにあるカフェで朝食を食べていると、キンジーさんの携帯が鳴り、電話の後、彼女が興奮してこう言いました。「私、昨日の夜、家に帰ってから、手当たり次第、私の持っているメディアリストの人たちに連絡したの。そしたら、今日の夜のスピーチに、明報の記者が来てくれるって!!明報というのは、香港で最大の広東語の新聞なのよ」ブラボー!!

その日の夜、香港島でのスピーチは、有機野菜を使ったベジタリアン料理で有名なライフカフェで行われました。スピーチには、50人ほど来ていただいたでしょうか。レストランの席は満員になり、立って話を聞く人もあり、ポールが旅を始めた経緯からアフリカで象に追いかけられた話までバラエティーに富むトーク。終わりに、ある女性がこう言いました。「ポール、私は北京オリンピック委員会の委員です。ぜひ、連絡取り合いましょう」

興奮冷めやらぬまま、私たちはビザを取りに旅行代理店へ行き、ライフカフェのオーナーのボブシーさんがディナーをご馳走してくれるというので、カフェに戻りました。すると、思いがけない伝言を受け取りました。「ポール、さっきの女性、北京オリンピック委員会で文化事業ディレクターをしているので、明日、朝食を一緒にどうですかと携帯番号を残して行ったよ」

土曜日、香港を発つ日の朝、私たちはランタオ島のレストランで、北京オリンピック委員会の文化事業ディレクター、フューシャス教授と朝ごはんを食べながら、これからのサポートの可能性について、話をしていました。フューシャス教授は、ホリスティック医学のドクターであり、北京オリンピックの文化イベントの企画から運営、人選まで全てを任されている文化事業ディレクターでもあったのです。フューシャス教授をスピーチに誘ったのは、私たちの友達、ヴォニーでした。ヴォニーはフューシャス教授と長年の知り合いで、フューシャスが北京オリンピックとつながりがあるとは夢にも思わずに、「ちょうど、香港にいるんだから、ポールのスピーチに来たら?」と彼女を誘ってくれたのでした。

フューシャス教授とのミーティングの後、今度はトニーから連絡がありました。「9月に木を植えたときのドキュメンタリーが出来上がったから、試写に行こう」と。そうでした。9月にランタオ島で木を植えたとき、地元でドキュメンタリー映画を作っているファン姉妹が撮影に来てくれていたのでした。その時の映像がちょうど編集を終えたところなので、見に行こうということになったのです。

2時間後、私たちはファン姉妹の家の試写室で、できたてのほやほやの映画を見ていました。ドキュメンタリーは、ジャングルのような森に驚くファン姉妹の映像で始まりました。「香港にもこんなところがあったんだね~。驚いた~!」そして、植樹に集まってくれた地元の人たち、子供たち、木を提供してくれた人たち、そして、木を植えたポール。なんとも心温まるイベントの後、最後は、彼女達が住んでいる家の近くにある、たくさんの大きな木の映像で終わりました。

ところで、タイトルは何ていうの?とトニーが聞くと、「Miracle Grows!」と、ファン姉妹の妹が言いました。「ドキュメンタリーのタイトルを何にしようかと考えていたら、ある日の朝、ピンと来たの」 Miracle Grows !! 奇跡は育つ!!

その日の朝の新聞(明報)には、「人物」の一面に、1ページ、フルサイズで地球に木を植えるポールの記事が載りました。

たくさんの友人、たくさんの愛に溢れる人たち。彼らに別れを告げるのを少し悲しく思いながら、飛行機は香港を発ち、間もなく、武夷山空港に到着しました。すると、同じ飛行機に乗っていた中国人のカップルが、新聞を持って、私たちに近づいてきました。「ポールさんですよね?私たちの地球のために、ありがとうございます。とても感謝しています。よろしかったら、サインをもらえますか?」

私たちの中国の旅の後半は、こうして、とても嬉しい出来事と共にスタートしたのでした。
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by lifewithmc | 2008-02-18 18:52 | 中国・徒歩の旅