人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


by lifewithmc
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

夢は、忘れた頃に叶う

11月21日(火) ひさしぶりに晴れた!でも、寒い

家の中は朝日が当たらず寒いので、日の当たるテラスでヨガをした。おかげで、屋外でヨガをするのは、とても気持ちがいいということに気がついた。

そういえば、日本にいたとき買っていたヨガの雑誌には、ビーチや森の中や山の上でヨガをしている人たちの気持ちよさそうな写真がたくさん載ってたっけ。東京のアパートでそれを読んでいた頃は、「ああ、いいなあ・・・気持ちよさそう」とうらやましく思っていたけれど、今、夢に見ていたとおりの生活をしている。夢は、忘れた頃に叶うらしい。

夜、暖炉の火を見ていたら、いろいろなことが頭に浮かんだ。「心配・・・どうして、私はいつも心配しているんだろう?」「どうして、自分ひとりで何とかしなくちゃ、と思っているんだろう?」と思っていたら、「家族には頼れない。特に父には頼れない」と、子供の頃から頑なに信じていたことに気がついた。それは、とても辛いことだ。さびしいことだ。

子供の頃、父に「人に迷惑をかけるな」と言われたことがある。それを、「誰にも頼るな」という風に私が勝手に思い込んだのか、とにかく、父に対しては「頼れない、甘えられない、相談できない」とずっと思っていた・・・ということに、今更ながら、気がついたのだった。

「はあ、そりゃあ、大変な重荷だったよねえ・・・」私は自分に向かってひとりごちた。
家族に頼れない、と思い込み、すべて自分ひとりで何とかしなくてはならない、と頑張り続けてきたのは、相当なストレスだったはずだ。でも、もうそんな思い込みは捨てていい。日本で何かしてほしいことがあったら、父に頼めばいいのだ。「何かあったら、親なんだもの、必ず助けてくれるはず」と思ったら、気が楽になり、急に気がついた。

「そうか、ずっと子供の頃から、私はお父さんに甘えたかったんだ。頼りたかったし、助けてもらいたかった。でも、甘えたり、頼ったりすることができなかったので、お父さんから離れることにしたんだ。そうか、お父さんのことは、ずっと大好きだったんだ!ずっと大嫌いだと思っていたけど、それは間違いだった!お父さんのことは大好きだったし、頼りたかった。でも、なぜか、どこかの時点で、お父さんには甘えたり、頼ったりできないと思ったので、嫌いになることに決めたんだ!」

そう気づいたら、ものすごくすっきりした。そして、父に向かって感謝を送った。
by lifewithmc | 2007-04-03 04:48 | メキシコ・山の暮らし