エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


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メキシコのビザの延長・入国管理局

10月18日(水)晴れ
あさって、ビザが切れるので、今日は入国管理局へ行く。
朝6時起床。夜中の2時かと思うほど、外は真っ暗。満天の星。夜明けとともに、空が明るんでくる。山の端がオレンジ色に染まっていく。

起きてすぐ、ポールがまたもやネズミを発見した。ネズミは、リビングルームの壁にかかっているタペストリーを齧っていた。モップを持ってきて、ネズミを叩き落そうとすると、すばやく彼は2メートルほど飛んで床に飛び降り、暖炉の中に逃げ込んだのだった。
「また、やられたよ!」
タペストリーの穴はどんどん大きくなっていく。
「何とか、出て行ってくれればいいと思っていたけど、出て行きそうもないね。いよいよ、ネズミ捕りを買わないといけないかも」とポールが言う。
「殺さないで捕まえる方法があるといいね」と話し合いながら家を出た。

入国管理局は、市の中心地から北東へ3キロぐらい入ったところにある。オープン時間は、9時―1時半。グロリアさんが来るまで連れて行ってくれるというので、彼女の家へ8時時半に行くことにしたのだった。

7時半、村の店の前でコレクティボを待つ。学校へ行く子供たち。どこかへ出かけるおばさんやおじさんたちが、「ブエノスデイアス!」といいながら、私たちの前を通り過ぎていく。いつもは、2、3台止まっているコレクティボが、10分待っても来ない。ぞろぞろと、村の人は私たちの前を通り過ぎ、教会のある方へ向かって坂を下りていく。教会の隣には、村役場があり、広場がある。
「どうして、みんな下りていくんだろう?」とポールが言う。
「下からコレクティボが出てるんじゃないの?」
「まさか。ここが終点のはずだよ」
そうこうしているうちに、時間はどんどん過ぎていく。もう8時だ。8時半の待ち合わせにはとても間に合いそうもない。

今日は水曜日。毎週水曜日は、エトラのマーケットで大きな市が立つ日。たくさんの人がコレクティボでエトラへ行くはずなんだけど・・・そう思いながら、坂の下を降りていく人をじーっと観察していると、遠くにコレクティボが見えた。
「あ、来た!」
しかし、コレクティボは教会の下あたりでユーターンして、オアハカ方面へ向かって行くではないか。
「ねえ、教会の下でユーターンしていくよ。あ、また、2台目。朝は、教会の下から出てるんじゃないの?」
「そうかなあ?」
「行ってみようよ」
とにかく、行ってみることにした。教会まで1キロぐらいあったが、行ってみると、教会の隣にある小さな店の前に、ベンチが2台置いてあり、ずらりと村の人が座ってコレクティボを待っていた。
「ほら!」
コレクティボは、次から次へとやってきて、ぎゅうぎゅうに村の人を乗せてユーターンしていく。
「朝は、ここから出てるってことか」
「そういうことみたいね」
私たちも3台目に乗って、オアハカを目指した。

オアハカの中心地に近づくと、大きなトレーラーが横に一直線に止められていて、ハイウエイはブロックされていた。トレーラーのボディには、「Fuera Ulisis!ユリシスは出て行け!」と書いてある。ユリシスというのは、オアハカ州知事の名前だ。知事の辞職を求めるデモが激しくなっているのだった。タクシーは抜け道を通って、ターミナルに着いた。私たちはそこからタクシーを拾い、グロリアさんの家を目指し、9時には、なんとかグロリアさんの家にたどり着いたのだった。

入国管理局の出張所は、グロリアさんの家から車で5分ほどのところにあった。
「10時に患者さんが来るから、今日はここで。週末、また行くから。じゃあね」
グロリアさんは、私たちを降ろすとすぐに帰っていった。
入国管理局には、英語が話せる職員がいた。ビザを延長したいと言ってパスポートを渡すと、「まず、銀行でビザの料金、210ペソを払ってください。それから、パスポートの全ページをコピーに取ってきてください。それと、銀行の残高証明書を持ってきてください。1日ひとり50米ドル必要です」と言われた。
「ええ?銀行の残高証明書?どうやって取ればいいんだろう。日本の銀行だよ」と一瞬、不安になる。が、お財布を探ってみると、ちょうどタイミングがいいことに、数日前に銀行でお金を下ろしたときのレシートがあった。計算してみると、ちょうど必要な残高が口座に残っていた。
「これでいいですか?」と渡すと、職員の男性は金額を見て、「オーケー」と言ってくれた。
ほっとして、まず、銀行へ行き、ビザの延長料金を払った。そのあと、パスポートの全ページをオフィスの向かいにある文房具やでコピーしてもらい、オフィスに戻った。それから、書類に2枚記入し、職員の人が長いレターをタイプし、ビジターカードに晴れて5ヶ月延長の印が押された。
「やったー!よかったね!!」
「入国管理局の職員は、どこの国も冷たい感じがするけど、ここの人たちは親切で感じがよかったなあ」とポールもうれしそう。メキシコでの観光ビザでの滞在は最長6ヶ月。最長の期間、ビザを延長してもらえたので、これで、何の心配もなく3月中旬まではメキシコに滞在できることになった。
早速、タクシーでゾカロへ行き、レストランで朝食を食べながらお祝いした。その後、インターネットカフェでブログをアップし、マーケットでネズミ捕りを買い、コレクティボで帰宅。疲れたけれど、実りある一日だった。
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by lifewithmc | 2007-03-03 07:34 | メキシコ・山の暮らし