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エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


by lifewithmc
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野の花に恵みの雨

10月17日(火)晴れのち雨

今日も快晴。青い空、緑の森、黄色の花畑。赤やピンクのブーゲンビリア。朝起きて、テラスから外を眺めると、わけもなくうれしくなる。
「ああ、今日も生きているのが、うれしい!神様ありがとう!」と心の中で叫ぶ。

朝から、ポーチの掃除。まず、隅に山のように積み上げてあった焚き木を一本ずつ移動し、蜘蛛の巣や幼虫、その他もろもろの虫をブラシで落とした。直径20センチほどある太いログが全部で40本ぐらいあった。焚き木は長い間ポーチに積み上げてあったらしく、焚き木の下から、蜘蛛やら名前のわからない虫やら毛虫やらが一斉に外へ出てきた。

一本ずつきれいにすると、それを全部、今度は、縦に並べなおした。
「これなら、木が湿らないし、虫の巣にもならない」焚き木の何本かは、シロアリに食われているようだった。
「これを先に燃やしてしまおう。古いのを全部、使ったら、新しい焚き木を買うことにする」
ポールは、焚き木をすべて並べなおすと、ポーチをブラシで磨き始めた。私はバケツに水を入れ、彼のブラシの行く先々へ水をかけていく。焚き木の下にたまっていた、泥やら蜘蛛の巣やら枯葉やらいろんなものが、さっぱりと外へ流れていった。昨日は家の中と庭をきれいにしたので、これで、一通り、掃除したかったところは全部、お掃除完了。すっきりした。

夕方、コーヒーを入れていると、雷が鳴り、大雨が降った。嬉しくなって、洗い立ての玄関前のポーチに椅子を2つ出し、美しい雷光を眺め、逞しい雷鳴を聞きながらコーヒーを飲んだ。雨どいがないので、軒先から、勢いよく雨が地面に落ちる。雨は、山にも森にも、私たちの花畑にも満遍なく水をまき、ついでに、車寄せもドライブウエイもきれいに水洗いしてくれた。

ここのところ、ずっと雨が降っていなかった。だいぶ、土が乾いてきたので、「そろそろ花畑に雨がほしいね」と今朝、言っていたばかりだったので、思いがけない夕立は本当に嬉しかった。

しばらく、二人とも黙って雨音を聞いていた。紫色の稲光が空を切り裂き、雷鳴が鳴り響いた。と、ポールが立ち上がってバケツを雨だれの下に置いた。
「雨水を貯めるタンクがあればいいのに。こんなに雨が降るんだから、乾期の間、庭にまく水を貯めておけるよね」
雨水はあっという間にバケツにいっぱいになった。20リットル入りの飲料水の空きボトルに入れると、ちょうど半分になった。もっとバケツを増やして、どんどん雨水を貯めた。1時間で40リットルの水が貯まった。
「軒下から落ちる水を全部、貯めたら、1時間で400リットルは貯まるね」とポール。
「自分たちの家を作るときには、雨水をためるシステムを作って、それを庭の畑にまくようにしよう」と夢がふくらむ。
雨は大地を潤していく。乾いていた土がどんどん水を吸い込んでいく。野の花が嬉しそうに笑っている。木の葉も瑞々しく輝いている。

ああ、ありがたい。恵みの雨。
こんなに雨をありがたく思ったことは、生まれてから一度もなかった。
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by lifewithmc | 2007-03-03 07:29 | メキシコ・山の暮らし