エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


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2006年最後の日

12月31日(日) 晴れ 

午後から、トムとグロリアが来る。天気がいいので、テラスに大きなテーブルを出し、ブルーシートを張って日陰を作って、ランチパーティーをする。ポールは、朝から、ガスパッチョを仕込み、グロリアはサラダを作り、私は彼女が持ってきてくれた豆腐を使って、ディップを作った。

ランチのメニューは・・・

ガスパッチョ
キュウリ(薄切り)、玉ねぎ(みじん切り)、にんにく(みじん切り)、ブロッコリー(みじん切り)に、ヨーグルト、レモンの皮、クミン、ベイリーフを煮込む。スープに味が出たところで、火を止めて、スープを漉す。漉したスープを冷凍庫で冷やす。食べるときに、アボガドのスライス、レモンスライス、シラントロのみじん切りを加え、ローズマリーオイルをたらす。ヨーグルトの酸味とさわやかなキュウリの味が最高!

シンプルサラダ
レタスミックス、トマト、キュウリ、アボガド、ドレッシングに、ハーブ&ガーリックオイル、レモン、醤油

豆腐ディップ
絹ごし豆腐に、砕いたピーナツ、クミン、シラントロのみじん切り、レモン、醤油、エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルを混ぜる。一晩、冷蔵庫で寝かせると、味がしみこんでさらに美味しい。

ガスパッチョを味わうとすぐ、「ああ。身体が喜んでいる」とトムが言った。トムはテキサスのヒューストンに住んでいる。ミュージシャンとしてライブもするが、4軒、家を持っていて、人に貸している。不動産の管理が大変で、とてもストレスが大きいらしい。「メキシコに来てから、いろんな人の心温かいおもてなしを受けてばかりだ。ここにいると、とてもリラックスする」と、顔がほころばせていたのが、嬉しかった。

夕方、グロリアとトムが帰った後、片づけをして、テラスへ出た。すると、夕日の中、家の前の野原を低空飛行していくノスリの姿が見えた。ノスリは、野原の上を何度か旋回し、今まで見たこともないくらいの低さで野原の上を飛んでいったのだった。そこへ、ポールがテラスへ出てきた。「ねえ、ノスリが野原の周りを低空飛行してるよ。ネズミを見つけたんじゃないかな」と、私が言うと、ノスリは、野原の方からぐるりと家の後ろを回り、私たちの頭上を低く、ゆっくりと飛んでいったのだった。

「あのノスリ、ありがとう、って言ってた」とポールが言った。「命をありがとう、と僕に言っていたような気がする」
「そうだね、きっと。野原でネズミを見つけたんだね。それで、お礼を言いに来たんだね」
「ネズミが死んでしまったことは、悲しいけれど、こうして、命のサイクルに参加することができてよかったと、今では思うよ」
「そうだね、本当にそうだね」
いつのまにか、ノスリは、南の空へ消えていた。
あのノスリは、たしかに「ありがとう」とポールに言っていたのだと思う。それ以来、あんなに低いところを飛ぶノスリは見ない。
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by lifewithmc | 2007-05-02 08:31 | メキシコ・山の暮らし