エッセイスト菊池木乃実のブログです。環境活動家の夫、ポール・コールマンと共に南米チリのパタゴニア地方に在住。ホリスティックで持続可能なライフスタイル実践中


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南平では、ゆっくり休む予定でした。植樹も取材も、何も予定されていなかったからです。到着した日の夜は、福建師範大学のジーン先生と再会し、自然食のレストランで美味しい山の幸をいただき、ゆっくり休みました。

ところが翌日、ジーン先生と大学生達が地元の孤児院を訪問した時に居合わせた新聞記者さんが、福州の大学生たちが環境保護のために歩いていることを知り、興味を持って、ポールにインタビューしたいとホテルまで来てくれました。そこで、ポールが歩いている目的など説明した後、南平へ来る途中、川が真っ黒になっていたことなどを話し、「人々の健康のためにも川をきれいにすることは重要。環境保護活動は、政府や企業、団体だけでなく、一人一人の市民の理解と参加が必要不可欠。個人にできることは、たくさんある」と言うと、新聞記者さんは深く頷き、取材を終えて帰って行きました。

すると、30分後、同じ記者さんからジーン先生へ電話がありました。「木を手に入れたので、今、トラックを手配しています。30分後に植樹場所で会いましょう!」と言うのです。これには、皆、驚きました。思いがけないプレゼントです。

30分後、私たちが着いたのは、江濱公園という川沿いにある美しい公園でした。公園には、たくさんの人が集っています。すぐにテレビ局もやって来て、皆で美しい花が咲いたお茶の木を植えました。

翌日、私たちは大横という町へ向かって歩きました。そこでは、大横町の副町長さんが私たちを待っていてくれ、夕食に招待してくれました。副町長さんは、環境問題にとても関心を寄せていて、「大横町では、工業団地を作り、企業を誘致しているのですが、ある医薬品工場が毒性のある物質を含んだ排水を川に流す可能性があるというので、その工場の建設は断りました。大横町は、ミン川の上流にあたるので、ここから福州に至るまでの全ての人々の飲料水を確保するために、川をきれいに保つことが必要だと判断したのです」と話してくれました。また、「汚れた川をきれいにすることはできるんですか?」と余江が質問すると、ポールは「私が子供の頃、マンチェスターの川は汚れていて、落ちると病院へ行かないといけなかったのだけれど、今ではとてもきれいになっているよ。だから、川をきれいにすることはできるんだよ」と答えました。

この日は、6日間、約130キロを一緒に歩いた江来と楊さんの最後の日でもありました。
「歩いてどうでしたか?」という問いに、江来はこう答えました。
「環境について、いろいろ学びました。歩く前は、どこへでもゴミを捨てていたけれど、もう二度とそんなことはしないと約束します!」

ジーン先生は、このコメントを聞いて、しみじみとポールに言ったそうです。
「あなたが環境保護のために歩いていると聞いた時には、正直言って、歩くだけで何が変わるんだろうと思ったのよ。でも、今夜、初めてわかったわ。あなたは、こうして一人ずつ人の心を変えていくのね」と。

写真1&2 南平での植樹
写真3    余江、初めてのテレビ取材
写真4    右端が江来

オフィシャルサイト
http://www.earthwalker.com/index_jp.htm
木を植える男の旅の記録
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200501000158
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by lifewithmc | 2008-01-28 21:40 | 中国・徒歩の旅
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南平まで、私たちは閩江(ミンジャン)という大きな河沿いに歩きました。最初の2日間は、閩江の北側の細い山道を歩き、後半の2日間は南側の国道316号線に沿って歩きました。北側の山道を歩いている時は、空気も良く、食堂で飲むお茶も美味しい水を使っているように感じました。

ところが、橋を渡って、南側の国道沿いの町へ来ると、食堂で出されたお茶がインクのような味がするようになり、舌が乾く感じがして、かなり強く消毒されているのがわかりました。空気も、途端に悪くなりました。車の排気ガスが多いということもあるのですが、歩いていると、ずっと糞の匂いがするのです。どうしてだろうと思っていると、ある地点で、驚く光景を見ました。

ふと、道路20メートルほど下を流れている川を覗き込むと、川がインクを流したように、真っ黒に濁っていたのです。川は、どろどろと粘性を帯び、泡を吹きながら、閩江に流れ込んでおり、自然の浄化作用の許容性をとうに超えた量の汚物を抱え込んで、窒息しているように見えました。

この川のすぐ下流は飲料水用の貯水池です。その貯水池を経て、閩江へと流れ込み、もっと大きな貯水池へと流れ、その先は福州へ、海へと流れて行きます。福州の人たちも、もちろん、浄水処理はされているでしょうが、この川の水を飲んでいることになるのです。私たちは、みな、ショックで立ち止まりました。

楊さんが、「ひどい汚染だ。写真を撮って新聞社に持っていったらどうだろう」と言い、ポールは川の様子をビデオに撮影し、「テレビ局の報道ホットラインに電話をしようか」「一体、何が原因でこんなことになっているんだろう」と皆で話しながら、さらに上流へと歩きました。すると、揚厝村という村に入った時に、さらにショッキングな光景を目撃することになりました。

路肩を流れる小さな小川に、仔豚の死体が何十体と捨てられていたのです。仔豚はビニール袋に入れられているもの、そのまま捨てられているもの、最近、捨てられたらしきもの、ずっと以前に捨てられて腐って骨が見えているものなど、約300メートルにわたって、点々と50から60の死体が捨てられていました。そして、川は血の色に汚濁し、血の塊が面々と川底に沈殿していました。さらに上流へ行くと、大きな養豚場があり、養豚場の汚水がすべて川にそのまま流され、さらにトサツ場からも、汚水が川に流れていました。

そこで、すべてがつながりました。国道316号線沿いを歩いている時に、道の両側にたくさんの養豚場があることには気づいていました。30キロくらいに渡って、何十軒もの養豚場があり、何千頭もの豚が飼われているのです。国道沿いをトラックが檻にぎゅうぎゅう積めにした豚を運んでいく光景も何度も見ました。山の中を歩いている時に、「ギャー、ギャー」という豚たちの激しい悲鳴が聞こえてきたこともありました。トサツ場の前を通ったら、「ギャア」という悲鳴と共に血と肉の匂いがしてきました。

そして、無造作に川に捨てられている仔豚を見、川に沈殿している血を見、真っ黒に淀んでいる川を見たら、何とも言えない気持ちになりました。もちろん、全ての養豚場がこのような状況だと言う訳ではないと思います。少なくても、そうではないと祈りたいです。でも、私たちが見た光景は確かに現実にそこで起こっていたことであり、余江も江来も楊琴も、とてもショックだったのでしょう。もしかしたら、私たちよりショックだったかもしれません。急に無口になり、ただ、ただ、黙々と歩き続けました。

そして、その日の夕方から、私たちは誰も、肉を食べなくなりました。

中国では90%以上の汚水が処理されずに川に流されているそうです。3億人以上の人が飲料水にアクセスできないとも聞きました。現実にその様子を見るまでは、それが現実に起こっている様子を想像できませんでしたが、4ヶ月、中国を歩いてみて、それは本当のことだと分かりました。トイレからの排泄物が、そのままコンクリートの溝へ流れていくのを見て、果て、それはどこへ行くのだろうとトイレの裏へ回ってみたら、裏はすぐ、大きな川になっており、そのまま川へ流れて行くのを見て驚いたことがありました。ジュースの工場から、まっ黄色な水が川へ流れて行くのも見ました。

4ヶ月歩いて、一度も、水が澄んだ川を見たことがありません。豚の死体が何頭も捨てられているそばで、鴨を養殖している人たちがいて、電気ショックで魚を取っている人がいました。どの川も、例外なく、ゴミが捨てられ、汚水が流され、工場廃水も、生活廃水も、すべてが川へ流れ、海へ流れて行きます。その川で、泳いでいる人がいます。魚を採って、売っている人がいて、それを買って食べている人がいます。「公害ゼロのイチゴ」と宣伝していたイチゴ畑の向かい側は、ラッカーを使って工芸品を作っている工場で、煙突からは黒煙が出ており、空気はひどい匂いがしました。その少し先の野菜畑を流れている水路は、真っ黒でした。

ゴミが流れている川から水を汲んで、畑に撒いている人も見ました。その野菜はいずれ出荷されて、たくさんの人の食卓に並ぶのでしょう。農薬も頻繁に撒かれているのを見ました。私たちが中国で食べている野菜は、多かれ少なかれ汚染されていると思います。正直言って、そんな中で、希望を持ち続けることが難しいときもあります。

それでも、私たちの希望は、やはり「人」です。人が環境を汚しているのですから、人が環境をきれいにすることもできるはずです。私たちが出会った中国の人は、人懐こくて、明るくて、オープンで、冗談が好きで、親切で、いい人ばかりです。でも、もしかしたら、その人たちも知らず知らずのうちに、環境汚染に加担してしまっているのかもしれないのです。だからこそ、もっともっと、人と出会い、人の間に入り込み、川をきれいに、空気をきれいに、ゴミをきれいにと呼びかけて行きたいと思います。話せば、みな、よくわかってくれるのです。生きるためには、地球を汚さず、環境を破壊しないように私たちの生活の仕方そのものを変えることが必要なのだと。

★「捨てられた仔豚と黒く濁った川」の映像はこちらのリンクから見ることもできます。但し、お子様には適しませんのでご了承ください。
http://www.earthwalker.com/deadpigs_640.wmv
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by lifewithmc | 2008-01-27 22:38 | 中国・徒歩の旅
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南平に着くまで、私たちは、とても小さな村を通って歩きました。楊さんは私たちの記事が載った新聞記事を持っていて、食堂でも、宿泊した場所でも、どこでも私たちの活動を広めてくれ、ある日などは、夜遅く、泊まる場所が見つからないので、道路沿いに1軒ぽつりと立っていた小さな食堂へ入って行き、食堂のオーナーに話をして、家族が使っていない部屋を私たちに貸してもらえるように交渉してくれました。

食堂のオーナー家族はとてもいい人たちで、一人10元(約150円)で泊まらせてくれることになり、私たちは、居心地のいいダブルベッドのある部屋を貸してもらえました。その日は、もっと嬉しかったことがありました。食堂に居合わせた電気会社の社長さんが、私たちの活動のことを知り、宿泊代と朝食代を全員分、払ってくれたのです。社長さんは、「あなたたちの活動に深く感動しました。以前、日本人は戦争のために中国にやって来たけれども、今は平和の時代です。日中友好を祈って、活動を支援します。」と言ってくれました。こんな時は、本当に心から歩いていてよかったと思います。毎日、黙々と歩いている時にはわからないけれども、こうした、ふとした触れ合いの中に大きな報酬を見つけたような気持ちになって、ああ、歩いていてよかったと本当に思うのです。食堂の家族が、お父さんもお母さんも娘さんも、私たちが日本人と知ると、テーブルをぐるりと取り囲み、「へえ、日本人って、中国人と同じ顔してるんだね。黄色いんだね~」と嬉しそうに言っているのを見て、しみじみと胸が熱くなりました。

翌日も、日が暮れてから小さな部落に着き、そこには、食堂も宿泊所もないので、小さな商店へ楊さんと江来が入っていき、事情を説明すると、快く、商店の家族が増築したばかりの2階のフロアを私たちのために空けてくれました。2階は、キッチン、リビングルームと3つのベッドルームがあり、できたてのホヤホヤ。私たちはお父さんとお母さんのベッドルームを借り、楊琴が多分、娘さんの部屋、祐次さんが息子さんの部屋、楊さんと余江、江来は、リビングルームのソファーで眠りました。そのときも、商店に集まってきた部落の人たちが、「日本人なの?中国人と同じ顔してるんだね~」と言ったのが、とても印象に残りました。一体、ご家族は、この日の夜、どこで眠ったのでしょう?翌日は、お母さんが朝ごはんを用意してくれ、「頑張ってね!」と送り出してくれました。

写真上 ミンチンから南平まで歩いたメンバー(右から、楊琴、余江、祐次、江来、楊さん、ポール、木乃実)
写真中 食堂の家族(前列右から3人)と宿泊費を払ってくれた電気会社の社長さん(後列右端)
写真下 部屋を貸してくれた商店のお母さん(右端)
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by lifewithmc | 2008-01-27 12:07 | 中国・徒歩の旅

沖縄の環境破壊~続報

先日、沖縄市で貴重な干潟が埋め立てられようとしているため、沖縄の干潟を守ろうと、皆で沖縄市の市長さんへ手紙を送りました。その行動への回答として、市長さんのオフィスから、このようなメールをいただきました。

その中で、市長さんは、「当該事業の実施においては、国・県が環境への細心の配慮に努めていることは一定の評価ができるものですが、さらに、今後とも貴重種・希少種の保護や持続可能な環境保全へ向けた親水性・自然工法の推進など、国・県のなお一層の取り組みに、沖縄市としても積極的に働きかけていくととともに、自らも泡瀬干潟の環境保全のために取り組んでまいります。」と語っています。市長さんの今回の判断に、感謝し、泡瀬干潟が守られるよう今後も応援していきたいと思います。


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2008/1/9にお問い合わせ頂きました、
泡瀬干潟の埋め立てについて市長へのお願いの回答をご連絡いたします。

菊池木乃実様

貴重なご意見ありがとうございます。

平成19年12月5日に東部海浜開発事業について市の方向性を市長が判断いたしまし
たので、お知らせいたします。

市長の表明内容(ようこそ市長室へ)
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=134&id=4488&page=1

今後とも沖縄市のまちづくりのためにご協力をお願いいたします。

沖縄市役所 東部海浜開発局 計画調整課

この度は、お問い合わせ頂き有り難うございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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東部海浜開発事業に関する市長表明

私は市長就任以来、東部海浜開発事業は最重要な事項として、これまで事業のあり方やその方向性について熟慮を重ね、慎重に検討を行ってまいりました。そして、事業はどうあるべきかを今年中には判断したいとのことを申し上げましたが、本日、市民の皆様に私の考え方をご説明させていただくことと致しました。

ご承知のとおり、東部海浜開発計画は20年余にわたり沖縄市の発展に向けた一大プロジェクトとして進められてきました。この計画は、市面積の約36%が基地に提供されていることから生じる市民の間にある閉塞感を解消し、国際交流リゾート拠点として中部の中核都市にふさわしい、活気ある沖縄市を築くことをめざして進められてきました。

当初の陸続きの埋め立て計画は、干潟を残したいという泡瀬地域住民の意向を踏まえ、出島方式に変更されました。それと共に、国・県が沖縄振興開発計画に位置づけられた中城湾港新港地区の航路・泊地を浚渫する際に必要となる土砂の処分場を確保することが沖縄市の計画と合致し、国・県の埋め立て事業と一体となって沖縄市の事業は進められることになり、長年の計画は実現に向けて大きく動き出しました。

しかし、一方において、社会経済情勢の変動や地球環境への関心が高まるなか、海浜を埋め立てる開発のあり方を疑問視する声も起こり、自然環境を守ることや土地利用に関する疑問、過大な市財政負担を懸念する市民が、計画への反対を訴えてきています。

事業に賛成する市民と反対する市民の対立が続くなか、私は昨年の市長選挙において、東部海浜開発事業はすでに工事が着手されながら、なお市民の賛否が分かれていることから、市の経済活動や自然環境など、事業に関する全ての情報を公開し、また今後の事業についてどうあるべきかの結論を出すため、経済や環境問題の専門家と市民代表による検討委員会の設置をお約束いたしました。

そのようなことから、昨年12月に「東部海浜開発事業検討会議」を発足いたしました。
検討会議は公開を原則とし、毎回の会議終了後に内容をまとめたレポートを各自治会に配布すると共に、市の広報やホームページへ掲載するなど市民への情報提供を行い、13回の会議を経て、去る7月30日に検討会議から各委員の意見レポートを提出していただきました。

各委員からは「社会経済情勢を踏まえ、経済活性化に寄与する土地利用計画の見直し」や「多くの市民が主体的に参画できるような積極的な情報の周知」、「沖縄市の将来のために十分な議論による合意形成の必要性」、そして、「環境との調和・共生をどう図るかの話し合いが必要」など、多角的視野からの意見提案がなされました。

また、検討会議の報告後は、庁内での検討や各団体、有識者等の方々からの意見聴取など、できるだけ多様な立場からの見解を伺ってまいりました。

私は、検討会議の報告をしっかり受け止め、さらに、多くの方々のご意見を伺い、市長として沖縄市の将来を見据え、市民の納得のいく結論を出したいとの思いを強くしながらも、長い年月を経てきた事業の現実に、改めて判断の難しさを認識せざるを得ませんでした。

しかしながら、難しい判断であるからこそ、今、市長としてこの事業の方向性を示すためにリーダーシップを取ることが、もっとも大事なことだと考えています。

総合的に判断するにあたっては、東部海浜開発事業検討会議からの報告を踏まえて、東部海浜開発事業が「沖縄市の経済発展につながるのか」また、「干潟等の自然環境は守れるのか」という観点を基本に据えて検討してまいりました。

さらに、当該事業は、計画が相当な年月を経て、国・県・市の三者が関わってスタートしていることに加え、すでに工事が着手されていることも踏まえながら、計画を見直さなければならないと考えています。


その判断要素として、一つ目には、将来における市の活性化や財政負担についてです。それは、市財政が厳しさを増すなか、新たな公共事業の展開が、将来において市の活性化につながるのか、また、財政を逼迫させる要因にならないかと指摘する声があるということ。

二つ目に、干潟等の自然環境への影響です。このことについては干潟が広がる海浜環境は、将来において残していくべき貴重な財産であるとの認識から、埋め立てにより干潟を含む生態系への影響を懸念する声があるということ。

三つ目に、保安水域における共同使用の件については、泡瀬通信施設にかかる一部保安水域において埋め立てられる部分が、新たな基地として米軍に提供されると共に、共同使用により、土地利用の制約が生じるということ。

以上の視点を重視致しました。

その結果、まず、第一区域については、環境などへの影響も指摘されていることは承知していますが、工事の進捗状況からみて、今はむしろ沖縄市の経済活性化へつなげるため、今後の社会経済状況を見据えた土地利用計画の見直しを前提に推進せざるを得ないと判断致しました。

次に、事業着手前である第二区域の現行計画については、その約3分の1が保安水域にかかることから新たな基地の提供になりうると共に土地利用に制約が生じることや、クビレミドロが当該保安水域に生息していること、また、残余の部分は大半が干潟にかかる中で、環境へのさらなる配慮が求められることから、推進は困難と判断致しました。

しかしながら、第一区域へのアクセスや干潟の保全など、国・県と協力して解決しなければならない課題があることから、第二区域については、具体的な計画の見直しが必要と考えています。

この判断を今後有効に展開していくには、現在の土地利用計画については市民参画による見直し、国・県と事務協議を重ねることにより、法的手続き及び技術的な計画の変更等が必要になってまいります。

また、将来における市財政の負担軽減については、国及び県に対し土地利用への参画・支援を強く要望し、土地利用の円滑な推進により、地域経済の活性化を図るよう努めてまいります。

そのためには、当該地域にふさわしい海を生かした沖縄市の活性化を担う土地利用を図ることは言うまでもなく、時代のニーズに応えうる計画へと見直すことがもっとも重要であり、市は主体的に見直し作業に取り組んでまいります。

なお、当該事業の実施においては、国・県が環境への細心の配慮に努めていることは一定の評価ができるものですが、さらに、今後とも貴重種・希少種の保護や持続可能な環境保全へ向けた親水性・自然工法の推進など、国・県のなお一層の取り組みに、沖縄市としても積極的に働きかけていくととともに、自らも泡瀬干潟の環境保全のために取り組んでまいります。



以上申し上げましたが、極めて重要な判断を迫られるなか、私は、市政を預かる者として、厳しい状況下にあることを十分認識しながらも、この事業の方向性を示すことが、市民の信頼と期待に応えることであり、市民と力を合わせて沖縄市の未来を築き上げることに邁進しなければならないと考えています。


私は、市民と共に可能性に満ちた沖縄市の未来への第一歩を踏み出すために、決意を新たにしているところであり、市民の皆様には特段のご理解を賜りますよう、重ねてお願いを申し上げます。


終わりに、市民の皆様をはじめご尽力を賜りました東部海浜開発事業検討会議の委員の皆様、また、多くのご意見を賜りました各団体、沖縄市議会議員、その他関係者の皆様に対し、心から深く感謝申し上げますと共に、今後は希望に満ちた新しい沖縄市の実現に、より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の当該事業に関する判断とさせて頂きます。

平成19年12月5日

沖縄市長 東 門 美津子
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by lifewithmc | 2008-01-25 12:42 | 日本の環境
もう一つ、日本の環境問題について、友人のよしどんさんの日記から転載させていただきました。地球探検音楽家、サヨコオトナラのOtoさんから、よしどんさんへのメッセージです。
サヨコオトナラ http://www.alte.com/sayoko/news.html


■八王子市長選
________________________

今月の27日、八王子市長選があります。
高尾山に「圏央道」のためのトンネルを掘ろうとしている現市長と
高尾山の自然を守る活動を長年してきた橋本よしひろさんの一騎打ちです。
高尾山が守れるかどうか、
開発型か自然保護か、と注目をあびています。

僕は霊山高尾山を守りたいと思っています。
植生の豊かさにおいて世界第二位といわれている水の恵みの山です。
ゼネコン開発破壊型から、市民中心の持続可能な環境型社会へと移行していって欲しいと思っています。

僕は市町村という単位の政策こそが今最重要だと思っています。
日本が持続可能な環境型の社会に向かって行けるかどうか。
そして、ティッピング・ポイントのことを考慮するならば、
これから4、5年の政策こそが将来の環境を決めてしまう瀬戸際なんではないでしょうか?
市長の任期にして、わずか一回です。
今回の八王子の選挙は、まさに天下分け目ならぬ、日本の市民の態度を国に知らせる本当に重要なものだと捉えています。
たかが市長選なんかじゃない。
COP13でもろくな態度を示せなかった日本だけど、
日本の市民は違うぞと世界に発信するチャンスです。

1月20日、葉山町長選では、箱物行政を批判した環境派の候補が勝ちました!
東海村では、反原発の議員が当選しています。
すごい変革の時が訪れていると感じます。

このあと岩国市長選も注目を浴びています。

以下はエコアクション虔十の会(けんじゅうのかい) の坂田さんからの文章です。
どんどん転送してもらえるとうれしいです。

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♪どんどん転送歓迎♪

【八王子の人、八王子に友達がいる人へ】

いま、八王子が市長選をめぐって大変なことになってます。

8年間、市長をつとめてきた現職の黒須隆一さんと
高尾山の自然を守る活動を長年してきた橋本よしひろさんの
一騎打ち!!!

と~にかく、対照的な二人なんです。

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高尾山トンネル工事をすすめ、圏央道早期完成をめざす黒須さん。

ミュシュラン三ツ星となるほどの高尾山の自然を破壊するのは、八王子市にとって大きな損害だと、迂回路の検討もふくめた環境保全をめざす橋本さん。
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川口町トラックターミナル構想による八王子の物流拠点化や、
八王子駅南口開発などの大型開発で経済を活性化させようとする黒須さん。

環境にやさしい企業の誘致や、地産地消・地域通貨で、八王子農業や商店街を重視した生活型で経済を活性化させようとする橋本さん。
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都立八王子小児病院の廃止を進めている黒須さん。

子供の医療体制は重要と、ぜったい存続を求める橋本さん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現職の黒須さんが有利か?と思いきや
この市長選で、高尾山の運命が決まってしまうこともあって
坂本龍一、サエキけんぞう、川田龍平、大貫妙子・永六輔など
多数の著名人が、橋本さんを応援。
若者もどんどん橋本さんの支持に回っているもよう!
おもしろくなってきました!

橋本よしひろさんのHP要チョック
http://www.project8.jp/

八王子市長選がどうなるか、これは見逃せない状況に!

どっちが市長になるかで
八王子の市制は、180度ちがってしまいます。。。

今回は、ぜったい選挙に行かなくっちゃ!

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■エコアクション虔十の会(けんじゅうのかい)
■代表 坂田 昌子
□E-mail:kenju-no-kai@nifty.com
□Homepage:http://www3.to/kenju
□Blog:http://kenju-no-kai.cocolog-nifty.com/
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by lifewithmc | 2008-01-25 12:20 | 日本の環境
歩いていると、いろんな環境汚染を目撃します。少し都市から離れれば、環境は良くなるだろうと思っていたら、中国の山の中で、ひどい環境汚染を目撃しました。そのことは、また、別の機会に詳しく書くことにして、今日は、日本の環境、六ヶ所村再処理工場ストップのためのサイバーアクションのメールを紹介します。六ヶ所村は、日本人の私たちにとっては、かなり深刻な問題。みなさんも、ぜひ、サイバーアクションにご参加ください

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~原発が1年で出す放射能を1日で出す
六ヶ所再処理工場が、本格稼動しようとしています~

スイッチ OFF 六ヶ所再処理工場
スイッチON 自然エネルギー
サイバーアクション

●原発とは比べ物にならない量の放射能を出す再処理工場

青森県・六ヶ所村に建設された再処理工場は、全国の原子力発電所から持ち込ま
れる使用済みの核燃料から、プルトニウムを取り出す作業をおこなう工場です。
その作業の過程で放出される放射能の量は、1日で、一般的な原発1基の1年分に
相当します(放出管理目標値比較)。


六ヶ所再処理工場が本格稼働を開始すると、膨大な量の放射能が、事故が起きな
くとも、日常的に、空や海に放出されるでしょう。そうなると六ヶ所村周辺はも
とより、広い範囲にわたり、子供たちや孫、そのまた孫の世代まで、放射能の影
響が及ぶようなことにもなりかねません。

●危険な核エネルギーから明日の自然エネルギーに、今日スイッチ!

日本政府は地球温暖化抑止に貢献するとして、原子力推進策をこれまで以上
に強化しています。しかし原子力発電、とりわけプルトニウムを発電に利用する
ための、再処理工場や高速増殖炉は、巨大事故のリスクを抱えています。経済的
にも高くつきます。政府の計画では、プルトニウムによる発電が主要な電力供給
源になるのは、来世紀です。

地球温暖化対策は時間との戦い。原子力と再処理に注ぎ込まれている税金、電力
料金、時間、技術を、今、自然エネルギーへシフト!


●六ヶ所再処理工場をスイッチOFFするため、今あなたのメッセージを届けましょ
う!

グリーンピース・ジャパンは、同じ思いを共有するたくさん人々・団体と共に、
18年前から六ケ所再処理問題に取り組んできました。この間、フル稼動の開始は
11回も延期されています。

再処理工場が本格的に動き出してしまうと、日本のエネルギー政策は、これまで
以上に原子力依存が強まり、その転換がさらに難しくなるでしょう。だからこそ

明日の自然エネルギーのために、今、六ヶ所再処理工場をスイッチOFF!

工場が本格運転を開始するにあたっては、その事業者である日本原燃は、青森県
および六ヶ所村と「安全協定」を締結する必要があります。つまり、工場に最終
的なゴーサインを出すのは、青森県知事です。

再処理工場は、青森県民だけの問題ではありません。
そこでグリーンピースはインターネットを使って、日本から、世界から、ひとり
ひとりの声を届けるアクション、サイバーアクションを開始します。

あなたのメッセージを今、青森県知事に送ってください!


★サイバーアクションに参加する。
https://www.greenpeace.or.jp/ssl/enerevo/switch1/?cyber
★六ヶ所再処理工場問題を詳しく知る
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/enerevo/switch1/?cyber

特定非営利活動法人 グリーンピース・ジャパン
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 8-13-11 NFビル2F
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by lifewithmc | 2008-01-25 12:17 | 日本の環境
1月15日、福建省の首都、福州から60キロ歩いて、ミンチン(閩清)という街に到着すると、そこで、びっくりするプレゼントがありました。ミンチン市の林業局から私たちのホテルに大きな木が届いたのです。翌朝、ミンチン市の林業局の局長さんがホテルに来てくださり、木の贈呈式が行われました。ミンチン市では、今年、「グリーン・ミンチン」をスローガンに35ヘクタールの土地に22万本の木を植える計画があり、私たちがいただいた木は、その22万本の最初の木であることを局長さんから聞き、とても嬉しく思いました。

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また、その日から、福建師範大学の日本語科の学生さん3人、余江(ユジャン)、江来(ジャンライ)、楊琴(ヤンチン)が、私たちのウォークに参加することになりました。3人は、私たちの活動を知り、ぜひ、武夷山まで歩きたいとやってきてくれたのです。早速、その中の一人、余江(ユジャン)が大きな木をバイクに載せて、植樹場所の学校まで運んでくれました。

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植樹は、ミンチン市内にある福建省閩清職業中専学校で行われました。学校の校庭に校長先生と木を植え、その後、グレイスさんの友人の書道家、黄さんが私たちにオリンピック・ウォークの成功を願って、素晴らしい書をプレゼントしてくれました。

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その後、100人ほどの生徒さんを前にポールが講演をしました。植樹と講演の模様は、福建省教育チャンネルのTVクルーがドキュメンタリー番組を作るために撮影しており、講演の後、全員で「Greening The Olympics, Greening The Earth! 緑色奥運!緑色地球!」と英語と中国語でテレビカメラに向かって叫ぶシーンもありました。

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この日は、一日、TVクルーが私たちの旅を追って撮影することになっていたので、興奮冷めやらぬまま、学校を去り、TVクルーと共に歩き始めました。

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by lifewithmc | 2008-01-21 20:30 | 中国・徒歩の旅
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今日、福州から180キロ歩いて、南平へ到着しました。

前回、ブログを更新してから今日までの10日間にいろんなことがありました。

福州のホテルで偶然、グレイスさんというオーストラリア在住の中国人の女性と出会ったことで、旅は急展開!新聞の取材を2度受け、テレビの取材は3度、植樹2回、大学での講演2回と、慌しく毎日が過ぎ、途中から、中国人の大学生3人がウォークに参加し、オリンピックの聖火ランナーに選ばれた楊さん(60歳)も加わったことで、私たちの旅は、ぐんと楽しいものになり、ホテルのない山道を毎日20キロ~30キロ歩き、中国人の方のお宅に泊めてもらったりしながら歩きました。

なんだか、年が明けてから、先の見えなかった旅が急に角を曲がって視界が開けたような、そんな感じです。

さて、取り急ぎ、今日は、まず、国立森林公園でガジュマルの木を植えた日の夕方、福州市にある福建師範大学の外国語学部へ行き、学生さんたちにポールが講演をしたときのことをアップします。

福建師範学生のみなさんは、英語は完璧に理解しており、ポールの大冒険の物語に爆笑!なかには、日本語を勉強している学生さん達もたくさんいたので、講演の後、私と宮田さんもみなさんといろいろお話しました。みなさんは、大学3年生で日本語もぺらぺら。将来は、日本語を生かして、貿易関係の仕事や通訳、翻訳などになりたいという夢を語ってくれました。宮田さんは、女の子達に大人気で、サインをするのに大忙しでした(笑)

森林公園での植樹の様子は、その日の夜、福建省経済ニュースで放送されました。
http://www.earthwalker.com/fuzhou_tv_economy_320.wmv

また、大学での講演の様子は、翌日、福建省教育テレビで放送されました。
http://www.earthwalker.com/fuzhou_tv_education_320.wmv
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by lifewithmc | 2008-01-20 19:55 | 中国・徒歩の旅
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1月9日、福州市にある国立森林公園で、公園の園長さん、サポーターとしてたくさんのイベントを手配してくれたグレイスさんたちとガジュマルの木を植えました。

ガジュマルは、福州市の木でもあり、福州市は「ガジュマル市」とも呼ばれているそう。公園には、樹齢1000年になる巨大な木があり、圧倒的なエネルギーを放っていました。

私たちが今日植えた木が、1000年後には、こんなに大きな木になるのだと思うと感慨深いものがありました。

今日植える木は、未来の人々への贈り物。

ポールがいつも言っていることが、初めて、はっきりと私にもわかった気がしました。

写真上  私たちが植えた木
写真下  1000年後には、こんなに大きな木になります
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by lifewithmc | 2008-01-20 19:44 | 中国・徒歩の旅
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新年が明けてから、福建省の首都、福州市に到着し、無事にビザの2度目の更新を済ませました。公安局の職員さんは、初めは長期滞在していることに不信感を抱いている様子だったのですが、新聞記事を見せて、グリーン・オリンピックを広めるために歩いていることを説明すると、「素晴らしい!」と感動してくださり、課長さんや他の職員さんたちと一緒に記念撮影。あったかムードでビザを延長することが出来ました。

そして、次の日、ホテルで偶然、出会ったオーストラリア在住の中国人、グレイスさんという方にウォークのことを話すと、「環境保護のメッセージを伝えることは、今の中国にとって非常に大切なこと。協力します!」と林業局やテレビ局、新聞社などに連絡をしてくれました。

今日は、福建省ニュースチャンネルで放送されたニュースをみなさんにご紹介します。

http://www.earthwalker.com/editednewsfujian_jp_320.wmv
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by lifewithmc | 2008-01-20 19:14 | 中国・徒歩の旅